Acer Aspire easyStore H340へのWHS2011インストール

我が家で利用しているホームサーバAcer Aspire H340
初期インストールOSであるWindows Home ServerWHS V1)のサポートが今年2013年1月8日に切れた.
利用用途からいって,このまま使い続けるつもりだったのだけれど,Windows Home Sercer 2011(WHS2011)のサポートが2016年まであると知ってOSバージョンアップしてみることにした.

■先に結論
インストールはネットの情報を参考に手順通りやれば簡単.
H340上でWHS2011を動かすと,CPUやメモリ2GBの制限のせいかダッシュボードの動作はかなりもっさり.
動画再生やファイルコピーに影響があるかどうかはまだわからない.
手軽さはWHS V1(がプリインストールされたH340)の方がもちろん上.
特にストレージは色々と考えて構築しないといけない.
例えばWHS V1のDrive Extender(DE)は,単にディスクの仮想化だけではなく,フォルダの複製をONにすれば冗長配置もやってくれていたので,あれこれ悩まずホントに便利だった.(しかもいざというとき,ディスクを取り出しUSB等でクライアントPCに接続すればファイルを取り出せた)
最後にREGZAの録画先として.
WHS V1は「REGAZA」というフォルダを作成すればREGZAの録画先として利用することができた.
WHS 2011では今のところZ9000から認識されていない.ネットを調べると,どうやらうまくいかないという情報が.
これはもう少し調べてみようと思う.

そんなこんなで,H340&WHS V1の今の機能に満足していて,OSサポート切れに伴うリスクを承知しているならば,OSはバージョンアップしないで使い続ける方が良いと思った.
私もH340NASとクライアントバックアップ用にしか使っていなかったし,なによりサーバーOSなんて使ったこともなかった人間なので,実はWHS V1を続けた方が良かったように思う.
まっ,でも,折角インストールしたのだから,これから勉強して,色々使いこなせるようになれればと思う.

■インストール
インストールは簡単.
H340へのWHS2011インストールはネットを探すといくつか実例が出ているが,鳩の谷の街へ ようこそこの記事を参考に,ほぼそのまま実施した.
はまったのは,WHS2011の再インストール(後述するトラブルで再インストールした)
初期インストールで使用したUSBメモリをそのまま使用したのだが,一度インストールに成功するとcfg.iniファイルが更新され,その更新情報を削除しないと,インストールが進まないのだ.
先のインストールに関する記事のコメント欄に書かれているのに気が付くまで,HDDを初期化したりH340後部のリセットボタンを押したり色々なことを試したりした.

■ディスク構成
OS入れ替え前の構成は,1TB×1(起動ディスク)と500GB×1,2TB×2.
一応,全てのデータは別ディスクのバックアップ,それから重要なデータだけ起動ディスクに集中させ,他のディスクは初期化した.
WHS2011をインストールするディスクは500GBのディスクを使用した.
WHS V1がインストールされていた1TBのディスクは,データを含めそのまま保管しておくことにした.いざという時,簡単に復旧できるように.
データディスクは2TB×2でRAID1とし,WHS2011標準機能のサーババックアップ先として,2TBのディスクを1本新規で追加した.
当初はDE代替ソリューションとしてVVAULTの利用も考えていたのだけれど,VVAULTで作成した仮想ディスクはWHS2011標準のクライアントバックアップ先にできないこと,仮想ディスクのバックアップ先はVVLAUTで作成したバックアップディスクである必要があることなど制限があり,データ量が増えるまでは導入を見送ることにした.
VVAULTについては,薩摩藩中仙道蕨宿別邸「VVAULTでWHS2011にDE相当の機能を追加(概要理解編)」が大変参考になった.

■Add-in
とりあえずインストールしたのは,Lights OutWindows Server Solutions Phone Connector Add-in
Lights Outはクライアントとサーバの電源管理.
クライアントの電源投入でサーバの電源が入るように設定ができるのが便利.
Lights Out MobileでWindows Phoneからもコントロールできる.
後者はWindows Phoneからファイルへのアクセス用.
Windows PhoneはMy Home Serverをインストール.

H340のLEDランプ
H340にWHS2011をインストールすると,前面パネル左側の「i」のランプが点滅,
それとディスク毎のアクセスランプが点灯しない.(前面パネル左側のHDDアクセスランプは点灯する)
これに対してはHp Ex48X Lights Management Driver For Whs 2011 というソフトウェアをインストール.
まずはこれで「i」ランプが正常になる.
次にディスク毎のアクセスランプを動作させるには,ディスクコントローラのドライバ更新が必要なる.
私はここでつまずいた.実はこの更新をおこなったあと,サーバが起動しなくなってしまった.
具体的にはIntel Rapid Storage Technology Driver, Version 10.8.0.1003 (02JAN2012)を使い,「Standard AHCI 1.0 Serial ATA Controller」をIntel製のICH7Rに変更.
結局OS再インストールする羽目になり,それ以降怖くてドライバの更新は行っていない.まぁ,ランプが点かなくてもコンソールでHDD単体の異常は分かるので良しとする.

■クライアントバックアップ
Windows 7 Home Premium 64bitのクライアントは問題なくバックアップできた.
Windows 8 Pro 64bitのバックアップがどうしても失敗する.
これはどうもサーバというよりクライアント側に問題があるのでは?と思っているのだけれど原因がイマイチわからない.
仕方がないので,当面はWindows 8の方はクライアント側の「ファイルの履歴」を使い,バックアップ先をWHS2011にしておく.

■参考になったサイト
感謝.
初心者のためのWHS2011
薩摩藩中仙道蕨宿別邸
鳩の谷の街へ ようこそ
怠惰を求め勤勉に行き着く...
元「なんでもエンジニ屋」の×日記